2011年10月04日

YAMAHA STH-500R(改)

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 このエレキは売却対象品ではなく、改造途中のMY楽器。オリジナルのPUとトレモロ・ユニットを取り外し、ライ・クーダー氏も使用してる事で有名な米国製安物通販ラップ・スチールのPUを載せてあります。
 ヤマハのSTHシリーズというのは1984年に発売開始されたストラトのフェイクみたいなもので、詳細はヤマハ公式サイト内の旧製品データベースを参照して下さい。

 私的には、STHシリーズ自体には全く興味無しなんだけど、トレモロ・ユニットが欠品していたSC-7000のためのパーツ取り要員として入手。なおかつ、ブリッジ周りのザグリ形状がその米製安ラップPUを載せるための改造要員としても好都合だったので、現状こういう事になっております。

■リード/バッキングとも、ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1

■リードはスライドで、バッキングは指押さえ(っていうか

■2011年7月22日録音 続きを読む

タグ:YAMAHA STH-500R
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2011年09月09日

【お別れ録音】YAMAHA F100G

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 近年になって再評価され始めたヤマハのアンプ・Fシリーズ。発売開始されたのは1979年(たぶん)。ベース用Fシリーズは発売以来、一部の層(レゲエ系?)では人気継続してたともされるけど、ギター用の方は、90年代を待たずしてゴミ扱いになったように記憶しております。

 私は90年代の終わり頃、中野のリハスタ・リンキーディンクをよく利用していた一時期があったのですが、そこにボロボロのFが置かれてる部屋があって、
「うあぁ懐かしい」
と思ったものです。今もあるのかな?ちょっとは使ってみたのかも知れないけど、具体的な記憶は無し。接点不良やガリが多くて、使う気になれなかったんだったけかも。


 F100Gは100Wのヘッドで、つまり宅録豚である私にとっては無用の長物でしかないのだけど、「ライン録り」という用途になら利用価値があるかも知れない。それを検証するための作例を3つ。

■ギターはYAMAHA SJ-500(改)、PUポジションはフロント。

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■F100G → Line6 POD Farmのヘッドフォン・アウト → MOTU 828、という接続順

■F100Gのセッティングは
・TREBLE=8/MIDDLE=6.5/BASS=7
・BRIGHT SW=ON
・REVERB=8
・パライコはOFF

■Line6 POD Farmの設定は以下の画像の通り。

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■2011年6月9日録音


 ベンチャーズ「らしさ」の再現って、けっこう難しい事だと思うのですね(だから当ブログでは今まで一度もサーフ・インスト系のネタを扱ってないし、今後も取り上げる予定はありません)。なんちゃってテケテケなら、わりと誰でもすぐに出来る。しかしノーキー・エドワーズのカッコ良さをそっくりマネするのは難しい。

 ベンチャーズの楽曲やバンド・アレンジは完成度が高いと思うんですね。譬えて言うなら「プラモの名作キット」みたいなものかと。特別な技術が無い人でも説明書に従って作業を進めれば、概ねお手本通りの物が出来上がり、それで充分な満足感が得られる。しかし、その同じキットを技術のある人が手掛ければ、更に素晴らしく完成度の高いものに仕上げられるだけの可能性も秘められている。

なんちゃって。

 まあこれはあんまり上手い「譬え」でもありませんけど、誰もがエレキ初心者であった1960年代半ば、エレキ黎明期の日本人にとってのベンチャーズとは、エレキとはどういうもので、どういう風に使えばどういう結果が得られるかを啓蒙・宣伝しつつ、エレキ需要を喚起するという役割にうってつけの存在であったんじゃないかな、という事を言いたいわけです。

(近年、(株)タミヤが国外市場を開拓するため、経済成長著しい東南アジア地域へのプロモーションを積極的に仕掛けてるらしい。しかしかの地にはそもそもプラモ文化というものが存在してないので、まずはプラモとは何か?何がどう面白いのか?という次元の啓蒙から始めなくてはいけない。つい最近、Webのニュースでその活動の様子が紹介されていたんですが、内容的にかなりユニークなものだったから、ついこんな文章を書いてしまいました。)

 さて、ベンチャーズ「らしさ」を目指すには演奏技術面の他に、サウンドの再現という難関もある。ベンチャーズのエレキは低域が太い。だからミュート・グリス・ダウンが

デン☆デケデケデケ

と鳴るのであって、低域が不足してるベンチャーズ・コピーは、つまり「テケテケ」である。仮に、楽器やアンプの調整でベンチャーズらしい低域が再現出来たとしても、それを録音物の上に上手く再現出来るかというと、素人宅録の環境と技術ではそれも難しい。どんなソースであれ、エアー・マイクで太くて迫力のある低音域を拾うのは難しい事です。

 そこで今回の録音。F100G→POD Farmのキャビネット・シミュレーションという経路だと、マイクでは拾いづらい、良い感じの低域がわりと出てくれるのですね。なのでテケテケ弾いてみました。自分のいつものアンプ(YAMAHA YTA-25)では使いづらいスプリング・リバーブも、F100Gなら充分掛けられる、という事もあります。
 PODのヘッドフォン端子=ちゃちなアナログ・アウトからMOTUに入れてるために失われてしまった要素も多く、POD内部ではもう少し良い音で鳴ってました。ヘッド経由のライン録り、これはなかなか良いもののように思えます。


作例その2

■使用ギター/セッティングは作例1と同じ。

■ベースはYAMAHA BB-1200(フレット・レス改)

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■プリアンプART DUAL MPを介して卓直
■DUAL MPの設定はInput/Outputの両方とも11時 High Z Inputを使用
■DAWのEQはフラット

■ドラムは打ち込み

■2011年6月9日/7月23日録音

 ドラム/ベースを加えてバンド編成っぽくしてみた作例って事ですね。なんにせよ、ライン録りは手軽で良い


作例その3

■使用ギター/セッティングは作例1と同じ。

■ただし、リード・パートはギター側のトーンを全絞り。DAWのEQで88Hzを-6.4dBカット。

■バッキングのPUポジションはリアなんじゃないかという気もする。ていうかこれはリアの音ですよね。しかし記録(メモ書き)ではフロントという事になってる。ここら辺ちょっといいかげん。

■パーカッション(波音)は打ち込み

■2011年6月9日録音


 私のSJ-500(改)、現状ではトーン全絞り(目盛ゼロ)にすると音がモケすぎて使えず、目盛2くらい迄が限界なのに、今回のセッティングでは全絞りでも使える音が出ました。これもライン録りならではの効果なのでしょうか?あるいはF100Gの特性かも知れません。
 ピッキング・アタックのノイズが大きかったので(低域出過ぎ)、DAWでカットEQしてあります。

 SEの波音はリアルな海の音(自然音)ではなくて、音効パーカッションをサンプリングした打ち込み用音源です。けっこう本物っぽい音ですね。ついでなので、私が使ってるドラム打ち込み用の音源をここで紹介しておきます。

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Sampletank XL

私のDAW環境はほぼ全て、20世紀末〜今世紀の最初期に買い揃えた物ばかりで、その後更新されてません。このサンプラーも然り。当時は結構なお値段がしたんですけど、現在は無料版が配布されてます。トホホですわ。


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 今回の録音はPODのキャビネット・シミュレーションを介して、エアー・マイクで拾った風の作例ばかりになってしまいましたけど、私個人的にはそういう小細工無しの、もろ卓直のライン録りの音もけっこう好きです。ぺちゃっとしたヘナヘナな音。後期コーネル・デュプリーやアイズレー・ブラザーズ。ライン録りの音ならではのグルーヴというものがあると思うのですね。

 アイズレー・ブラザーズのはライン録りではなくアンプ使ってるかもですけど(ゼンハイザーのはんぺんをキャビネットの前に垂らすとあの音になるのかな?)。コーネル・デュプリーもライン録りじゃなくてアンプ使ってるのかも知れませんけど====もともとこの人の音はぺちゃっとヘナヘナなんで====

 それはともかく、音場の前面に厚かましく貼り付き、それでいて意外に邪魔な感じがしないカッティング。それがけっこうハマってるタイプの音楽ってありますよね。もしもう一度アンプ・ヘッドを手にする機会があったら、POD等を介さない卓直の録音も試してみたいものです。

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2011年08月22日

【お別れ録音】Teisco EG-R & Teisco May Queen

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 EG-Rは1950年代のテスコ製ラップ・スチール。ボディは漆塗り。ヘッドには天然貝が象嵌されている。綺麗に丁寧に作り上げられた、米兵さんのお土産用楽器。60年代中期のエレキ・ブーム以降に大量生産されるようになってからのテスコとは、商品としての性格を全く異にする製品です。スケールは518mm(戦前ショート/リッケンバッカー型)。

■リード/バッキングとも、ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1

■リード=Teisco EG-R

■バッキング=Teisco May Queen / PUポジションはリア

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■2011年6月14日録音 続きを読む

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2011年07月20日

お別れ録音の機種別まとめ/Teisco Phantom-B

Teisco Phantom-Bの、お別れ録音機種別まとめ記事です。
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2011年07月19日

【お別れ録音】Teisco May Queen & H.S.Anderson A1 Huston

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 いわゆる「ビザール・ギターなるもの」の第一の特徴が実用性無視の奇抜な外観にあるとするなら、この2本はまさに典型的なビザールであると申せましょう。さらに、
★膝に置けないエレキ
★座って弾く事を許さないエレキ
としても名高い2本の競演。といってもべつに、わざわざ弾き辛さを競わせたいのではなくて(そんな事をしても実際に辛い思いをするのは筆者一人のみである)、この2本は両方とも、

「8ビートをババババババと刻むのに最適なエレキ」

という共通点があるように思えるのですね。逆に言うと、そういう使い道しか無いエレキ。

 May Queenは、外観はVOXをアレンジしたもので、中身的には和製リッケンバッカー的な性格が多少ある(ような気がする)。だからマージー・ビ−ト系に向いている(ような気がする)。

 Hustonはアナーキーの人も使ってた。だからといってべつに「パンク・NEW WAVEな音」って事はないんだけど、ボディ体積が少ない=弦振動がボディからのフィードバックを受けない。そのため、辛口でスピード感のある音が出る。だから50〜60年代のパーティー・ミュージックの類には不向きなんじゃないかな?

 というような2本を組み合わせるお題として相応しいかどうか分かりませんけど、私個人的に手を付けておきたかったという事情もある平山三紀・真夜中のエンジェル・ベイビーのカラオケを作ってみました。

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2011年07月12日

【お別れ録音】YAMAHA SC-7000 & SG-1000

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 いわゆるヤマハ黄金期(おおよそ1975〜85年)を代表する不人気機種、"SC"シリーズの後期型。1980年12月発売開始で、82年に販売終了。

 フェンダー・スケール/22フレットのスルー・ネック。トレモロ・ユニットは2点支持式で安定性良好。3つあるPUのうちフロントとリアはトーン・ポットに仕込まれた隠しスイッチの操作で出力ブーストが可能。ボディーのウイング材はアルダーで、全体の重量は3.6kg。適度な重量感があり扱いやすい。ストラップで吊った時のバランスも良い。
 全体に、非の打ち所のない設計だが需要もないというようなエレキ。

 今回売却したこの個体はトレモロ・ユニット欠品、その他各部分もボロボロだったジャンク品を仕立て直したものです。トレモロ・ユニットはSTHシリーズ(1984年)のものを移植。アームの取り付け方がSC用とは少し異なる以外、各部寸法はSC用と全く同じなので、リプレイスしても問題なく使用出来ます。
 ペグもオリジナルではなく、SG用のイチョウ型ツマミのもので代用(オリジナルはキーストーン型)。

■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■PUポジションは、
・リード=フロントで、ブーストSWをOn
・サイド=フロントで、ブーストSWはOff。トーンを目盛3(1/3絞りくらい)

■ベースはYAMAHA BB-1200(フレット・レス改)

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■プリアンプART DUAL MPを介して卓直
■DUAL MPの設定はInput/Outputの両方とも11時 High Z Inputを使用
■DAWのEQで52Hz以下を10.7dBカット

■2011年4月12日+15日録音


 SC-7000はグレコのGOと同じスルー・ネックのエレキだし、作られた時期もだいたい同じだし、弾きやすさも同等。という事で、録音ネタもGOと同じにしてみました。同じチェンジ、同じテンポ。尺も同じく2分以上使うという条件を設定。手詰まり感が出てくるところまで自分を追い込む事を意図してます。
 ただし今回のはベースも加えたので、その分リード・パートの負担は少ないとは言える。やはり、リードがビートのアンカーを受け持たなくて済むのは気持ち的にずいぶん楽なものです(というわりには、小節アタマ拍から弾き出すフレーズばかりになってしまったのは何故だろう?)。

 それで、指癖フレーズを封印し、フレーズを吟味して云々というのもGOの時と同様なんですけど、0:45頃からのフレーズがやたらと難しく、なんでかと思うほどすんなり弾けなかった。口惜しいので譜面化してみました。

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*)i=人差し指/m=中指/ch=小指
  i/m/chはクラシック・ギターの右手用の略記法。左指は数字を使うんだけど、タブ譜でそれをするとゴチャゴチャになるので、ちょっと変だけどこうしてみました。

 このわずか2小節足らずのOKテイクを作るため、何度弾き直したか分からない。それで集中力を使い果たしたせいか、これより後の部分はグダグダになった感がありますね。普段から弾き馴れていれば、とくに難しくはない運指かも知れないけど、レコーダーを回しながらその場で仕立て上げようとするから無理があるのか?

 アルペジオの音符12個で3オクターブ+3度を駆け上がるというフレーズ。これをスラスラ弾けるようになったら、たぶんいろいろ良い事がありそう(な気がする)ので、リックとして仕込んでおきたい。だから譜面に書き出しもしたんですが、しかしギターという楽器は音程を跳躍する効果が薄いからつまらないよね★

 仮に、この譜面をサックスで演奏するなら、最初の方はテナー・サックスの最低音域、最後の方はフラジオ音域になります(大抵のテナー・サックスの最低音は実音Abですけど)。
 テナー・サックスの低音域といったらばふん!と鳴るぶっとい音。そこから中域の滑らかなところを通って、フラジオのきーきーまで駆け上がる。その音色の変化幅は極めて大きなものです。しかしギターにはそれほどの変化は無くて、滑らかにスラスラつながってしまう。それがギターという楽器の特徴と言ってしまえばそれまでですが、メロディーを奏する楽器としては役不足ではなかろうか?

 ボーカルや管楽器なら1オクターブUPするだけでも、いかにも「高いところを使ってます☆」っていうアピールが出来るわけですよ。持って生まれた喉笛一つや、長さ10cmに満たないリード1枚きりで広い音域をカバーするのは無理があって、しかし無理があるからこそ、「声張り上げてます!」っていうケレンも表現出来るわけだ。
 ギターの場合は、低音用には太い弦、高音用には細い弦を使い分ける。合理的ですよね。合理的な分、音域の使い分けや跳躍によって生じる効果が薄いのではなかろうか?というよりギターは、やはりリード・パートを受け持つよりもコード弾きの伴奏に適してるのであって(4度チューニングの弦楽器はコードを押さえやすい。メロディを弾くのに適してるのはバイオリン族の5度チューニング)、だからギターで、わざわざ難しい思いをして広音域を使うフレーズ形の練習をするなんてのは無駄かもね。

ではなくて☆

 ギターでメロディーを弾く時は、なるたけポジション移動を多用する・弦の長さ方向の運動量を多く使うのが得策と、私個人的にはそう思ってます。単純素朴な、1弦琴を指一本で押さえる弾き方というのが基本にあって、実際は弦は6本・指は5本あるけど、それは1弦琴の機能を補助する程度のものである。ギターは指先で弾くものではなく、腕全体、あるいは肩関節の運動で弾くべきものである。肩関節の動きを支持するのは腰である。全ての運動の起点は腰である。楽器は全身の運動として奏されるべきものである云々。

 ともかく、上記の譜例は1弦琴の腕の動かし方を多弦上に展開してみるアイディアの一例なわけです。それで、こういうパターンを他に数種類仕込んでおいて、時々隠し味的にちょいちょいっと使って見せられたらカッコいいに違いない。しかしまあ、それがなかなか難しいって事ですね。


 ついでに書いておくと、数オクターブにまたがる広い幅の変化だけでなく、半音という狭い音程の変化も、ギターはあまり美味しくない。例えばジョニー・ホッジスの半音ベンドは、ただそれだけで一個のドラマである。否、一個の事件であるとかなんとか。そういうのと比べちゃうと、ギターのベンドはずいぶん大人しいというか、慎ましやかなものでございますというか、まあギターなんてしょせんギターだよなっていうか。ただダウン方向にズルズルずり下がっていく名演の実例はあって、

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↑こういうのを聴くと、ギターもそう捨てたものじゃないとは思っちゃいますけどね。


 それで、上記フレーズのOKテイクを作るのに疲れ果て、その後はグダグダ。なんか投げやりに弾き流す感じになったんですけど、投げやりならではの偶然の賜物といいますか、ちょっと面白いフレーズの生じた個所があるので、そこも譜面に書き出してみました。0:54頃からの1小節少々です。

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 擬似Whole Tone Scale的とでもいいますか。いや完全4度5度を含んでる音型なんだから全音音階じゃないですけど、フレット2つずつ等間隔でダウンしていくゼクエンツであるという点が全音音階的。これは「バカっぽい指先の運動」なのでもあって、そこがつまり投げやりな感じなわけですけど、フレーズとして成立してしまったので、これちょっと面白いぞと思うわけです。最後だけチェンジに対する帳尻を合わせるためダウン幅を半音にしてますけど、弾き始めを1拍遅らせれば、

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これでもOK。あるいは、

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最後まで全音間隔で押し切ってもOKだったな。「ジャズ研ジャズのお約束事」的なあれからすると色々アウトなノートが並んでますけど、フレーズとしては成立してる。少なくとも私の耳には、これはぜんぜんOKなものと聴こえてます。バッキングのコードがベッタリ鳴ってると衝突して痛い個所も生ずるかも知れませんが、スペースがある状況なら大丈夫。

 2nd.DとかU.S.T.とかModal Interchange等々の用語を以てアナライズして、このフレーズ内のノートに意味性(機能性)を与える事は可能。つまり、それほどアウトなものではないよと解釈する事も可能ですけど、音楽として、そういう云々は無意味なものです。そんなこんなをひとまとめに抱き込んで、「流れの中で」こういうものが生じ成立してるところが良い。いわば、

☆3秒ルール☆

みたいなものです(違うかも)。


 という事で、
| C-7 | Bb-7/Eb7 | Ab | G7 |
という4小節のチェンジをぐるぐる回すだけという作例を、前回のGreco GOと今回のとで、合わせて5分間ほど録音しました。自分的にはもういっぱいいっぱいやり尽くしたというか、もはや「ネタ切れ」な感じがしてますけど、実際のところはこのチェンジで可能な事のまだ100分の1も使えてないという現実がございます。つまり例えば、真に音楽的な奏者が100人いて、その銘々がこのチェンジに取り組めば100通りの相異なるプレーが産み出されるに違いない。

だから音楽というのは、本当に無尽蔵なものである。汲めども尽きぬ泉である。

すごいよね☆


作例その2

■リードはYAMAHA SG-1000

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■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■PUポジションはフロント

■サイドがSC-7000
■PUポジションはセンター+リア

ベースは作例その1と同じ。

■ドラムは打ち込み。

■2011年4月12日+22日/6月17日+18日録音


 二つ目の作例は、これもGOの録音とお揃いにしてみました。テンポは遅めでリズムはラテン系。
 エアジンという曲が難しいのは、チェンジをぱらぱらトレースするだけの退屈な演奏になりがちなところで、だからむしろ、テンポを遅めにして丁寧に弾く事を心掛けたら良い結果が出るんじゃないかと考えこういう設定を試みたんですが、

こ れ は つ ま ら ん

という結果でございましたね。なんなんだよこの音ゴミは?バッキングを、小節アタマで几帳面に切るパターンにしたのが不味かったかも。こういうのはやっぱり半拍前に食い込ませて、グルーブを横へ横へと流すよう努めないとイカンのか?
 というような事よりも、丁寧にミスなくキチンと弾けてる的な音を鳴らしたいなら打ち込みで作れば良いのであって、わざわざリアルな楽器を奏する必要はない。(切り貼り編集を施すとはいえ)実際にギターを弾いて録音する作業では、キチンと丁寧でルール通り「以上のもの」を常に志向してないとダメだって事だ。まあこのお題は後日、再チャレンジいたします。


 ヤマハのSG-1000は別項で既に記事にした青ペンキ塗りたくられのジャンク品を再生させたものです。もとがもとだけに、この個体は改造ベース扱いというのが既定路線なんだけど、改造前に一度なるたけオリジナル状態近くに復元し、サンプル・サウンドも何通りか残しておくつもり。

 外観は、遠目に見る分には概ねOKなものだと思います。近くで見ると、ペンキを落とす時に削りすぎて木地の露出してしまった部分が多々あり、木地は露出してないがトップ・コートは落としてしまった部分も多く、トップ・コートの残ってる部分はヤマハの塗装特有の白濁が盛大に出てる。全体に、「もとジャンク」という出自は隠しようもないという有様です。

 PUは完調ですが、配線は、私はボディの中を電線が何往復もするレスポール式配線が嫌いだし、ハムをタップする必要もとくに感じないので、
 PU → トグルSW → Vol.ポット → アウトプット
という、ごくシンプルなものにしてあります。Toneポットはスイッチ無しのノーマルなもの。PUから出てるタップ用の細いリード線は撤去。コントロールは1V/1Tで、4つあるノブの内の2つはダミー。

 ヤマハのSGは音がキンキンというかカッチンカチンというか、ともかく硬い音のエレキだよね。基本、歪ませて使うためのものだと思います。普通ハンバッカーPUといったら、(クリーントーンでも)コンプかかったような音になってくれて、角を丸めて「もやかして」くれて、要するに「下手がバレにくくしてくれる」ものだと思うんですけど(少なくともGreco GOはそうだった)、ヤマハSGは、そういう親切設計のエレキじゃないようです。正直言って、これでエアジンを弾くのは辛かった。

 これを改造ベースとして用いるとして、しかし素性がそんな音だからどうしようかという気持ちも少々。アンプで鳴らさない木地の音が既に、キンキン硬いんですよねえ。しかしギターの音は、例えばペグを替えただけでもかなり変化したりするので、まあしばらくは様子見ですね。

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2011年06月30日

【お別れ録音】MXR M-173 CLASSIC 108 FUZZ

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 FUZZ FACE系のファズって、ほんと沢山種類があるよね。このMXRのはオリジナルに忠実な方のレプリカだけど、"BUFFER"スイッチという音ヤセ補正のためのオプションがあって、使い勝手はオリジナルよりも良い、というもの。
 これは基本、ギターもアンプも「お作法通り」に従って使う人のためのペダルだと思うので、ヤマハのストラト・コピーに、同じくヤマハのトランジスタ・アンプを組み合わせてる筆者にとっては、それほど旨味は無さそうな物件。とりあえずガーガー歪ませてみました。

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2011年06月24日

【お別れ録音】Tomson SPLENDOR SERIES 赤いムスタング

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 日本エレキ史上に輝く、ずいぶん安い金字塔。トムソンの通称”赤いムスタング”です。この製品には通常アルファベット+数字で表されるような、いわゆる”型番”がありません。通称”赤いムスタング”というのがあるきりなのは、
「ご存じ三亀松」
の類と似たようなものですね。唯一無二の存在に、肩書きなんざ要らねえぜ☆

註)赤ムスの発売開始は1983年。87年頃まで販売。
実はそれより以前、1978〜79年頃にMP-300という、仕様的には赤ムスとほぼ同じと思われる製品が販売されていたんだけど、それにはレーシング・ストライプが入ってない。ボディ・カラーも赤だけじゃない。ですので安エレキ愛好家の世界観にあっては、MP-300と赤ムスとは全くの別ものとして、厳密に区別されるべきであるとかなんとか。


 さて、このエレキのサンプル・サウンドとして相応しい題材は何であろうか?やっぱりYMCA?

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註その2)Village PeopleのY.M.C.A.がヒットしたのは1978年。西城秀樹の日本語カバー(YOUNG MAN)は1979年。

 あるいは『闘牛士』の類とか?

註その3)Charこと竹中尚人氏の歌謡曲デビューは1977年(『気絶するほど悩ましい』)。

 とはいうものの、こんな弾きづらいエレキでチャーの真似事をするなんてのは真っ平御免ですし、そもそも近頃の私はもう、お別れ録音の度に、そのエレキに相応しいネタを考えたりするのが億劫になってきてまして、赤ムスは弾きづらいうえに音的な特徴はとくに無く、見た目が面白いわけでもなく、それでも強いて「面白い」点を挙げるとするなら「存在感が面白い」というような存在で、だいたいトムソン・ブランドのエレキは楽器本体よりも広告の方が面白いのであって、音とかはべつにどーでもいい感じ。だから本音を言えば、赤ムスの録音なんて面倒だからやりたくないYO!

 しかしながら、録音しなきゃしないで後々後悔するに違いない(なんせ金字塔ですから)。それに、ふれったんを録音したのに赤ムスをスルーするって話しもないもので、だから今回は「赤ムスに相応しいもの」云々は度外視し私個人の都合を優先。自分的にちょっと手を付けておきたかった題材でお茶濁しです。

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2011年06月18日

【お別れ録音】Teisco MJ-3L

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後期型MJシリーズに載せられてるPUはこのタイプ↓

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とくに愛称は無し。人気も無し。しかし私個人的には、けっこう好きですこのPU。ツルンとした金属的な音で、アタックは早いんだけど、(クリーンでも)コンプ感がある。スライドに向いてる音じゃないかと思うのですね。

■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■PUポジションは、
・リードの前半はF+C、後半はC+R

■バッキングはYAMAHA SR-700/PUポジションはC

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■2011年5月13日録音


F+CとC+R、ミックス・ポジションの組合せ方2通りという作例でした。テスコの回路は、ミックス・ポジションではハム接続になるものが多い。このMJもそうです。本当は、

・もう少しだけ歪ませて、
・少しだけディレイを掛けて、
・少しだけトーンを絞ると、

自分的にはベストな音になる(と思う)んですけど、今回はトランジスタ・アンプで鳴らした素のままの音で。

後期型MJ-2Lも同じPUですが(参考ページ)、音はかなり違うと思う。2Lもミックスでハム接続なんだけど、出力線に抵抗が入れてあるので、同じ回路ではないです。
それと、3Lはアルミ・ピックガードの上にPUが載ってるので、これの影響も大きいのかも知れません。

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2011年05月03日

【お別れ録音】ACE TONE MINI ACE

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1970年代中期の小型アンプの定番、エース・トーンのミニ・エース。

高さ・約45cm
幅 ・約30cm
奥行・約15cm
重量・約4.5kg

コントロールは1V/1T。スプリング・リバーブとトレモロ付き。トレモロのスピードは固定(早め)でデプスのみ可変。トレモロのツマミが電源ON/OFFスイッチを兼ねてます。

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W数は不明ですが、小音量バンドのリハや小規模ギグ程度なら一応「使えない事もない」程度の音量は出ます。


・サンプルその1

■ギターはYAMAHA SJ-500(改)。PUポジションはフロント。

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■L ch.のアンプはYAMAHA YTA-25
■R ch.のアンプはMINI ACE
■MINI ACEの設定はTONE=Full/REVERB=9時/TREMOLO=Full

■2011年4月8日録音


・サンプルその2

■ギターはYAMAHA SC-800。PUポジションはフロント。

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■L ch.のアンプはYAMAHA YTA-25
■R ch.のアンプはMINI ACE
■MINI ACEの設定はTONE=Full/REVERB=9時/TREMOLO=Off

■2011年4月9日録音


・サンプルその3

■ギターはGuyatone LG-880"MARROLY"。PUポジションはミックス。

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■L ch.のアンプはYAMAHA YTA-25
■R ch.のアンプはMINI ACE。電源ハムがちょっと目立ったため、DAWのEQで60Hz以下をカット。電源ハムだけをピンポイントで除去するフィルターを持ってないので、50Hz(東日本の周波数)よりも少し上からカットしてます。
■MINI ACEの設定はサンプルその1と同じ

■ベースはTeisco Phantom Bass。PUポジションはミックス。

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■プリアンプART DUAL MPを介して卓直
■DUAL MPの設定はInput/Outputの両方とも11時 High Z Inputを使用

■ドラムは打ち込み。ミックス段階でリバーブ(Room)を少し足してあります。

■2011年4月9日録音


 当コーナーでの定番アンプ・YAMAHA YTA-25とMini Aceに同じギターをつなぎ、リードとバッキングをそれぞれ交互に行うという作例3つでした。アンプ2台の録音条件をなるたけ同一にするため、収音マイクのセッティングは下図のようにしてみました。

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 つまり各トラックの音はAudix D1とMXL600のミックスです。普段D1だけで録ってる YTA-25の音も、MXL600を足してる分、だいぶ派手目な感じがしますけど、こっちの方が実際に耳で聴いた感じに近いかな。ただ、MXL600とアンプの距離が20cmだったのは近すぎだったかも。
 意外というか、エフェクター類を全く掛けてない完全クリーンなSJ-500とマロリーの音を録ったのは今回が初めてでした。


 ミニ・エースのトレモロは、設定をフルにしてるわりには掛かりが弱いです。経年劣化で不調が生じてるのかも知れません。もっとも私は、このアンプの新品時の音を知らないので、もしかしたら最初からこの程度の掛かり方である可能性もありますけど、昔のアンプのトレモロといったらグワングワンに掛かるのが一般的ですから、それにしてはこのミニ・エースの現状は弱いぞと思います。まあ、実用的にはこれくらいの深さで充分なんですけどね。

 ミニ・エースの音、小型のトランジスタ・アンプにしては中域が太い(と言えなくもない)のが特徴ですね。太いというか、ブーミーに膨らんでいるというか。若干クランチ気味(っていうか)な音でもあります。悪い音ではないんですけど、どのギターをつないでもこのアンプの音になってしまう点が、自分的にはイマイチでした。70年代初期の日本製エレキ(はんぱコピー期)のPUは出力低めで音細いのが多いから、そういうのと組み合わせるとちょうど良いバランスになるのかも。


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スピーカーはエース・トーン・ブランドのものが付いてます。

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2011年04月12日

【お別れ録音】YAMAHA YB-6

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 YAMAHA YB-6は1965年に発売された6弦ベース。ブランドはヤマハですが製造元はテスコ。仕様的にはTeisco TB-64と同等で、ボディのシェイプが違えてあるだけです。

 今回録音した個体はネックのロッドが死亡しており、トレモロ・ユニットもベース用ではなくギター用(TG-64)のもので代用した半ジャンク品です。それでも一応は演奏可能だったので、ごくシンプルな内容のサンプル・ファイルを作ってみました。
 YB-6とTB-64は弦長760mmのショート・スケールです(見た目はデカイですけど)。Fender Bass VIと同じです。だからテンションは緩いです。だからネックが少々アレでも、なんとか弾けてしまうんですね。


■ベース2パート+ギター2パート、それに打ち込みのドラムを加えた5パートです。

■YB-6はプリアンプART DUAL MPを介して卓直。DAWでEOはしてません。
■ベース・ラインを弾いてるパート(R.ch)のPUポジションはF+C。ノー・エフェクト。
■リードを弾いてるパート(L.ch/11小節目から)のPUポジションはC+R。
■リードにはDanelectro Cool Cat Vibeを掛けてます。
■ダノ・ヴァイブの設定はINTENSITY=3時/SPEED10時/MIX=11時半

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■ギターはGuyatone LG-880"MARROLY"
■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■ベースのオブリガート(L.ch)のPUポジションはR
■リード(R.ch)のPUポジションはF
■両パートともノー・エフェクト/クリーン・トーン

■2011年3月8日録音


 Peter Gunnでも始まるのかと思ったらオヤオヤなんだろう?……後半は西瓜男に転んでそそくさと終了!という作例でした。

 私はTeisco TB-64も所有していて(現在レストア中)、そちらは不具合のない個体ですので、テスコ6弦ベースをガッツリ使った作例は、また後日UPします。

 リードを弾いてる方のYB-6はトレモロ・ユニットも操作してます。このユニット、ベース用とギター用とでは弦を引っ掛ける溝の形が違うだけなので、ギター用をベースに載せても一応は使用可能なのでした。


 この録音を行ったのは前項GO-900と同じ3月8日なんだけど、ブログにUPするのは一ヶ月近く後になってしまった。やはりドラムを加えると、仕上がりが遅くなってしまいます。

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2011年03月19日

【お別れ録音】Greco GO-900

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フラット・トップ、パッシブ・サーキットのGO。各PUにミニ・スイッチが備えられており、
・フロントはノーマル・ハム←→2コイルをパラレル
・リアはノーマル・ハム←→2コイルを逆相
に切換可能。リアの逆相は蛇足機能であるが、フロントのパラレルはけっこう良い音だと思います。

■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■PUポジションは、
・リードがFのノーマル(パラレルSW=OFF)
・バッキングはFのパラレルSW=ON
■ノー・エフェクト/クリーン・トーン

■2011年3月4日&8日録音


 4小節の循環的なパターンのバッキングにリードを付けただけの単純な作例ですが、今回は出来るだけ指癖フレーズを排除することを心掛けて弾いてみました。細かいフレーズ断片を紡いで時間を埋めていく、という作業の中で、普段なら指癖フレーズで「えいや」っと引き倒して済ませるような局面に、前段からの流れに対し最適と思われるノートを選び、自分の手の中にある型ではないフレーズ型をその場で作って弾く。
 全部で約2分30秒ある尺の中に、そういうやり方で作った部分が5個所くらいあって、自分的にはこれ、今まで録音した中では一番良い出来だと思っております。やっぱり、指癖フレーズを羅列するだけってのはダメですね。この録音は、自分の可能性を最大限に使い切った演奏の記録であり、今まで30年くらいギターを弾いてきた経験の集大成である、とさえ言える。こういうものを残せて本当に良かったと思う。

*)東日本大震災の渦中、福島の原発からプルトニウムが飛散する可能性もまだ否定しきれないという終末観があるため、いつになく自己評価が甘くなってます。今回だけは自賛全開☆

*)GOは、かなり弾きやすい方のエレキです。指癖フレーズではないものをその場で作りながら弾くというのも、ギターが弾きやすいからこそ出来る事であって、だからほんと、弾きやすさというのは大事な事だと思う。弾きにくい楽器に拘るのは人生の浪費である。

 フレーズを吟味しながら行った録音ですので、編集ポイントはいつもに増して多目。切り貼り作業を几帳面にするほど、音楽的な流れは結局失われてしまう。4小節のヴァース単位に行儀良く収まってるのは、ネタ帳としては良い出来だけれど、音楽としては滑稽なものです。ヴァースをまたいだ長い時間帯を作りたい時、私は「リズム的なトラップ」を多用しますけど、今回はノートの選択に関心の焦点があって、リズム(譜割の配分)にまでは神経が廻らなかったです。


作例その2

■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■PUポジションは、リードがRのノーマル(フェイズSW=OFF)
■エフェクトはELECTRO HARMONIX SMALL CLONEBOSS OD-2 TURBO Over Drive
■エフェクトの設定は
SMALL CLONE RATE=10時、DEPTH=ON
BOSS OD-2  TONE=10時、DRIVE=2時半、TURBO=OFF

■バッキングのPUポジションはFのノーマル(パラレルSW=OFF)
■エフェクトはBOSS FT-2 Dynamic Filter
■FT-2の設定は、
SENS=4時半、CUTOFF FREQ=11時半、Q=2時半、MODE=UP

■2011年3月5日録音


■まず、エフェクトのチョイスについて。
 和田アキラが出演したグレコのテレビCMの音を再現してみるというアイディアがまずあって、それは「フランジャー+歪み」の音。そこでまず、Big Jam SE-11 JAZZ FLANGERをつないで一通り録音してみたんだけど、やっぱりちょっと滑稽すぎたので「コーラス+歪み」に変更。目標の音とは違うけど、これはこれで充分にいかにもなダサ・フュージョンの音だから、まあいいかなと思う。
 バッキングにボスのタッチ・ワウを掛けたのは、雰囲気がシリアスになりすぎるのを避けるため(とでもいいますか)。FT-2 Dynamic Filterにしたのは、たまにはこれも使わねばというくらいの理由。効き過ぎない、というか効きが弱いのが長所でもあり短所でもあるFT-2 。こういう場面でちょこっと使うには良いものだと思います。

■エアジン-Airegin-について。
 私の弾くジャズはなんちゃってレベルのものだけど、それでもジャズだと自称する限り、エアジンくらいはサクっとこなせなくちゃいけないよね。実際は弾けてませんすみません。ですので私のジャズはなんちゃって以下ジャズって事でした。とりあえず、
「メジャー・コードへのケーデンスが3回連続する個所をゼクエンツにするのはイモ」
という事だけはよく分かった。ギターでそれをやっても面白い要素がビタイチございません。


 少し前にYAMAHA SF-500を弾いていて、それがまあ、あんまり良くなかったんで、24フレットあるエレキに対しては少し否定的になっていた私ですが、GOを弾いてみて少し見直しました。SF-500はマホネックなのにボルトオン、それで24F。無理がありますわね。

 スルー・ネックのエレキを弾いたのはこれが初めてです。スルー・ネックのベースと同じで、サスティン部分が膨らむのには感心した。セミアコもサスティンが膨らみますけど、
・セミアコはアタックが早くサスティンは短い
・GOはアタックが丸くサスティンは長い
という違いがある。クリーンなのにコンプ掛けたような音ですね。PUがハムだという事もあり、下手がバレにくい楽器だと思います。そういう意味でも弾きやすい。

当ブログでは今回のも含め、全部で3本のグレコを録音しましたが、わりとどれも好印象です。

M700 ミラージュ
グレコ印のソリアコ

フジゲン製品ってやっぱり良いのかな?ファンになってしまいそうだ。

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posted by ushigomepan at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 手放す機材の、お別れ記念録音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする