2017年08月22日

本家ほむぺサイトマップをじわじわ作る第四弾

そうかまだ第四弾だったんだ的。でも前回は6月11日だから二カ月以上前なんですけどね。今回は「お別れ録音」関連が増えた以外は前回と変わりません。

つべ動画の何本かが、本日時点では公開されてません。二日に一本ペースでうpする方針で、それきっちりなにするためにどーのこーので、まだ公開してない分のリンクは貼らなくてもいいんだろうけど、それを後回しにするのも気分的に面倒でうんぬん

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2015年04月19日

2012年03月23日

2011年03月04日

ギターを純正律風に調律する試み@タレガのラグリマ

 ギターは平均律の楽器です。なのでギターでコードを弾くと長短3度(およびその転回型である6度)が調子っぱずれで良い響きがしません。というか、ギターの3度は不快です。純正律の3度に比べ平均律のそれは、
・長3度は広すぎ
・短3度は狭すぎ
だからですね。

 ピアノも平均律の楽器ですが、ピアノの3度はギターと比べ多少はマシです。それは何故かという説明等々は後日、暇と気力があれば書くとして早速本題。

「クラシック・ギターを、出来るだけ純正律に近い調弦=<擬似>純正律に調弦してみるテスト」

 大曲や複雑な転調が含まれてる曲、また主要和音の構成音が開放弦ではないキーの曲などでは無理かも知れませんが、例えばF.TarregaのLagrima。この曲はちょっとの工夫で、3度の不快さを軽減出来る(可能性がある)ので、以下にその方法を説明します。


1.まず、いつも通りギターを平均律に調弦します。
2.次に、5弦を少しだけ高く、4弦を少しだけ低く調弦し直します。
3.運指は下記の譜面のものを用います。

001.jpg
(↑クリックすると大きな画像が開きます)

 この譜面は(株)全音楽譜出版社・阿部保夫『タレガ名曲選集』から拝借しました。赤い数字の運指番号は、擬似純正律で弾くために私が作り変えた個所です。
 「5弦を少しだけ高く、4弦を少しだけ低く」というのは具体的に、どのくらい上げ下げすれば良いかというと、

・曲頭の、5弦7フレットのEと1弦4フレットのG#で作られる長10度(オクターブ+長3度)が純正音程になるまで5弦を上げる。
・曲頭2拍目の、4弦4フレットのF#と1弦5フレットのAで作られる短10度(オクターブ+短3度)が純正音程になるまで4弦を下げる。

です。それを例えば「セント数でいくつ」というような指定を出来たら良いのかも知れませんが、そういう事よりも、そもそもここで得ようとしてるのは純正音程なのだから、数字やメーターを用いなくとも耳で聴けば分かるだろうという話しです。ただ、10度は音程幅が広い分ちょっと合わせづらいので、

・5弦7フレットのハーモニクスのEと1弦4フレットのG#
・4弦12フレットのハーモニクスのDと1弦1フレットのF

を用いる等の工夫をした方が良いかも知れません。楽器によって倍音の出方は様々なので、合わせやすいポイントもそれぞれ違うのでありましょう。
 また、最近のチューナーには「純正3度ガイドマーク」というのが付いてたりするらしいので、

(例)

001c.jpg

YAMAHA TD-30M

希望小売価格 : 6,300円(税込)

マイク内蔵クリップで機動力抜群、管楽器や弦楽器に直接取り付けて使用できる、超小型軽量タイプ。純正長三度,純正短三度ガイドマーク付き。表示方法はLCD、オートパワーオフ機能搭載(約20分)。マイク内蔵クリップ(大、小)付き

こういう道具を利用するのも良いのかも知れません。


 以上、6本ある弦の内の2本の音程を少し上げ下げし、運指を一部変更。それでどういう効果が得られる(と予想される)かを図示したのが↓の譜面。

001b.jpg

 譜面をピンクと水色でマーキングしてあります。

・無色(ノーマーク)の部分は平均律、通常の調弦法で弾くのと変わらない部分。
・ピンクでマークした2音は、この<擬似>純正律調弦を行う事によって純正音程となる個所。
・水色は、この調弦法によって通常より更に協和度が下がる(調子っぱずれになってしまう)個所。

です。ギターは平均律に合わせたフレットが打ち込まれてる楽器ですから、平均律以外の音律に調律しようとすると、どうしても「あちらを立てればこちらが立たず」的な事態が生じる故、音程が合ってる部分と合ってない部分のデコボコが生じてしまいます。
 声やフレットレス弦楽器のような、音程を自由に作り出せる楽器ではなく、鍵盤楽器やフレット付き弦楽器などの予め音程が固定されてるタイプの楽器では、1曲内の全ての音程関係を純正にする事はもともと無理なのです。私が、このラグリマ用の調弦法を純正律<風>とか<擬似>純正律と呼んでるのには、そういう事情があるからです。

 フレット付き楽器だから完全な純正律は無理なのだとしても、こういう小細工をする事で、通常の調弦よりも更に不快な音程が生じてしまうのは本末転倒と思われるかも知れませんが、水色の部分は「小さな音で弾く」あるいは「音を長く伸ばさない」ようにすれば目立たないという逃げ道がある。ラグリマという曲の特徴は「連続10度の多用」という点にありますから、

☆曲内で多用される10度の多くが純正音程になる
☆曲頭および終止和音の10度(および3度)が純正音程になる

という点が、この<擬似>純正律調弦を行う事によって得られるメリット。

★平均律より劣る音程は小さく弾いたり短く切ったりして目立たせないようにする→そのためディナミークやアゴーギクの適用が制限される

という点はデメリット。この、メリットとデメリットのどちらを重視するか?あるいは妥協点を見出しうるか?そして最終的には、こういった試みから何らかの音楽的な有意義性を引き出せるかどうかが一番大切な事だと思うんですけど、それらは奏者個々の判断と技量に拠ります。興味のある人は実際に音を鳴らしてみてください。私が考案した調弦と運指より、さらに良い組合せ方があるかも知れません。ラグリマは、クラシック・ギターとしてはかなり簡単な曲なので、クラシック以外のジャンルの人にもおすすめ。エレキで弾いてもOKだと思います。


ちなみに;
私がこの調弦法を純正律<風>とか<擬似>純正律と呼ぶ理由はもう一つあります。垂直方向の音程のいくつかは純正音程になりますが、水平方向、つまりメロディー・ラインは平均律なんですね。ですから<擬似>純正律調弦で演奏すると、
「平均律で動くメロディー・ラインに純正音程の対声部が付きハーモニーが構成される」
という状態になります。人によっては、この点に大きな違和感を感じるかも知れません。

ちなみにの、その2;
ギターには「ハイ・ポジションに近づくほど音程の狂いが大きくなる」という問題がありますが、2枚目の画像(ピンクと水色でマーキングした譜面)は、その点を無視した机上論ですから、実際の演奏では、その時々に用いる楽器の状態によって理屈通りにならない個所も生じるであろうし、使用するギターに合わせた再調整も必要になるはずです。こんな事はギターを弾く人にとっては常識ですけど、一応注記。

ちなみにの、その3;
運指について
1.ホ長調部分の最後の和音の上声Eは、3弦8フレットのD#→Eという動きですから、1弦開放では音色の差がありすぎると考え3弦9フレットのEにしましたけど、1弦開放のEでも可です。オリジナルの運指が作曲者によるもので、それが1弦開放を指定してるなら、当然オリジナルを尊重するべき。
2.ホ短調部分5小節3拍目、4弦5フレットのGは、音程的には3弦開放の方が良いです。

ちなみにの、その4;
3度音程の事ばかり話題にしてますけど、その他の音程は?
・平均律の完全4度/完全5度は、純正律のそれとほぼ同じ。(誤差の範囲で、また実用的に)4度5度に関しては平均律=純正律と見なしてOK。
・2度(およびその転回型である7度)も純正音程に出来るならそうしたいものです(純正の長2度は平均律の長3度より協和度が高い)。現実的には無理な相談です。
・増4度……純正音程の増4度というものはありません。だからこその増4度です。

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2011/03/04追記;
純正律風タレガのラグリマをテスト録音してみました。

細かいナニは後回しで、とりあえず比較試聴。
・ノーマルなチューニングと運指
・擬似純正律風チューニングと私が改した運指
の2通り。どっちがどっちかというのは伏せておきます。

 DAW上でリバーブを深めに掛けてます。もちろんこんなにどっさり掛けるのは滑稽なんですけど、音の尻尾が伸びれば音律の違いも強調されるかと思いまして。

■2011年2月6日録音
■ギターは加納木魂 #30

■マイクはRCA BK-5B
■楽器とマイクの距離は約55cm

■リバーブはTC|Native Reverb Masterのプリセット・Church。
■Decay Time=3.0 secs. 続きを読む

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