2014年05月27日

【お別れ録音】YAMAHA SG-1000

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 もともと半ジャンク品だった のを大改造するつもりで入手し、使える状態に戻し、パーツ交換なども少しずつ試みながら、このギターの「自分にとっての使い道」を探ってみたものの、約4.4kgという重量と弾き辛さに慣れる事が出来ず、結局は手放しました@2014年5月。

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■ギターは2パート。両方ともYAMAHA SG-1000。PUポジションは両方ともF。
■ただ、リード(R ch.)はトーンを半絞り(目盛5)。
■両方ともYAMAHA PSE-40ABOSS GT-10のデジタル・アウト → DAWという接続順。
■GT-10のパッチはクリーン・トーンのJC+スプリング・リバーブ。
■バッキング(L ch.)はPSE-40Aのフェイザー、リードはコンプ+コーラス+ディレイを掛けてます。設定は以下の画像の通り;
91b.jpg
(接続順は画面の右→左です)

■リード・パートにのみ、DAW上でEQしリバーブも足してます。設定は以下の通り;
91d.jpg

91c.jpg

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■ベースはSquier MMB-35
■右手親指をPUフェンスで支えてブリッジ側を2フィンガー。
ART DUAL MPのHi-Z IN → dbx 160XTFocusrite Twin TrakのInsert In → DAWという接続順。
■ART DUAL MPの設定は;

INPUTOUTPUT
3時3時

■dbx 160XTの設定は;

ThresholdOver Easy
+10dBmON
RatioOutput Gain
10:1-5dB

■Focusrite Twin TrakはADコンバータとしてのみ使用。

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■キックはAKAI CD3000XL
■パッチはbest service pro samples Real Drum KitsというCD-ROM、
91f.jpg
これのFunk Kitのnote=C

■CD3000XLのアナログ・アウト→ART DUAL MPdbx 160XTFocusrite Twin Trakのデジタル・アウト→DAW、という接続順
■Focusrite Twin TrakはADコンバータとしてのみ使用。

■ART DUAL MPの設定は;

INPUTOUTPUT 
3時10時半High Z Inputを使用

■dbx 160XTの設定は;

ThresholdOver EasyRatioOutput Gain
+20dBmON10:10dB

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■キック以外のドラムはSampletank
■シンバル類とタムのパッチは"Funky!"
■スネアは"Sixties"

■オルガンはNATIVE INSTRUMENTS B4

■設定は;

91k.jpg

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■2 Mix書き出し時のレベル上げに用いたのはPSP Vintage Warmer。設定は;
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■録音期間;
2014年5月17〜20日
2014年10月にドラムを作り直しB4を加えました。

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 今回の曲(とは呼べない、4小節パターンのコード進行をリピートしてるだけのもの)は以前、Greco GO-900、2011年3月YAMAHA SC-7000、2011年4月とで2度録音したのと同じです。テンポも同じです。

 私は、自分が所有してるフェイザー全ての比較用サンプル録音を行う予定。今回の作例はそれの題材の一つとして準備中のもので、SG-1000の「お別れ録音」にかこつけ試作品を作ってみたのです。
 このテのリズム・スタイルで用いられる定番的バッキング・パターンの色々が1曲に詰め込まれてまして、そのパターンを並べる手順を現在はまだ考案中ですが、2:00〜2:10付近がイマイチな以外、今回ので概ねOKかなと思ってます。

 フェイザー比較シリーズでは、ギター・アンプではなくBOSS GT-10を用いる予定。なので今回もそうしました。フェイザーを掛けないリード・ギターはアンプで鳴らすのでも良いのだけど、今回は両方ともGT-10。ドラム&ベースの入ってる編成でギター全てをGT-10にしたのは今回が初。バッキング・パートはGT-10から出力された音を無加工で用いてますが、リード・パートの方はDAWでEQしリバーブを足しました。

 カートリッジ交換型マルチ・エフェクター、YAMAHA PSE-40Aを当ブログで用いるのも初(のはず)。ギターがSG-1000という、ヤマハというメーカーを代表する機種だから、エフェクターもヤマハにしました。PSEよりも古い01シリーズのフェイザーを使えば、製造時期(というか時代感)もSG-1000と揃ったのだけど(そして私は01のフェイザーも持ってるのだけど)、正直、01シリーズは是非とも使いたいような製品ではない。ヤマハ製エフェクターの中で一番良いのはPSEだと思ってます。どんなジャンルにも向いてるとは言えないだろうけど(いやむしろ似合うジャンルはかなり限られてるかもだけど)、今回のようなイージーリスニング風インストになら最適だと思います。

 それと、4ノブ・フェイザーの"MANUAL"というパラメータは、シングルPUで用いる場合には蛇足機能でしかない事が多いけど、ハンバッカーに対しては有効、というより必須。"MANUAL"パラメータはハンバッカーPUでフェイザーを使う時のためのものではないかと思うくらいだ。そして、SG-1000を手放すと私の所有機はシングルPUのみになるので、"MANUAL"付きのフェイザーは今回使っておくしかないのでもありました。

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 このSG-1000の昔の持ち主さんはコントロール・キャビティの中にまで青ペンキ・スプレーを吹きかけてたので、回路関連のパーツにもペンキがベッタリ付着してた。なのでそれらは全て交換しました。その際、スイッチ付きポットでOn/Offするコイル・タップ機能は排しました。スイッチ・ポットの新品を入手するのも、それ用の配線をするのも面倒だし、私はコイルタップなんて無駄機能だとしか思ってない。一旦は自分のものにするつもりで行った修理でしたから、自分好みの仕様にしたわけです。
 配線が単純化された分、もしかするとSG-1000本来の音とはけっこう違ってる可能性はあります。それとトーン用ポットは500kΩにしてます(Vol.ポットは250)。さらに、青ペンキを剥がす際に研磨しすぎて塗装も薄くなってる。以上諸々の結果、オリジナルSG-1000よりも硬い音になってたかも知れません。

 また、トーン用コンデンサには、いわゆるビンテージものを付けました。その方がヤフオクでもちょっとは高く売れるかもという期待もあり。といってもNOS品ではないので、コンデンサ自体の金銭的価値はとくに無いです。
・フロント用はSPRAGUE 0.5MFD 600VDC
・リア用はPYRAMID 0.3MFD 600VDC
という組合せ。私は容量を量れるメータを持ってないので、実際の値は分かりません。鳴らした感じは概ねこの数値通りの効き方のように思われました。

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 それで、今回の作例ではリード・パートの方をトーン半絞りにしてます。フロントPUを、トーン絞ったうえでコンプ→コーラス→ディレイを通してる。それにしてはモコモコの音になってない。この点からも、やはりこのSG-1000の音はかなり硬めだったかもと思うのです。
 コンプの今回の設定だと、トーンが全開よりも半絞りにした方が聴感上の音量は大きく感じられました。これはちょっと面白い現象で、コンプとトーン回路双方の帯域の偏り方が偶然マッチしたのかな?

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SG-1000の「弾き辛さ」について;

 このSG-1000は今までに2回、録音に用いました(2011年6月録音←このページの2つめの音ファイル、それと2012年3月録音)。その頃の記事ではとにかく「弾きにくい」と文句ぶーぶー書いてますね。弦は009〜のを張って、それでも何故かテンション感が強くてイヤだとも書いてる。
 しかしその頃から2〜3年が経ち、少しはこの楽器にも慣れたのか、今回は前ほど弾き辛くは感じませんでした。弦は、放出品にしては破格待遇のDean Markleyのジミヘン弦、009〜038を張って、
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これでテンションが強いという感じは全くなかったです。今回のバッキング・パターンにはオクターブ奏法カッティングも取り入れてますけど、これは弦のテンションが強めの方が弾きやすい。テンションが緩いとミュートし辛いし、意図せぬベンディングが生じて音程が悪くなったりもする。それで、今回のSG-1000でオクターブ・カッティングを弾いた時はテンションが緩くて弾き辛いと感じた。つまりそれくらいテンション感は下がってたわけです。

 だからテンションのせいで弾き辛いという事はもう無くなってるのは確かなのだけど、それでもやはり、このSG-1000は弾き辛かった。ギターを構えた時に「窮屈な感じ」がするのです。演奏内容にもそれが現れてると思う。指はパラパラ回ってるけど、頭の風車は回ってない。色々な事を弾いてみせてるけど、いろいろ弾けば弾くほど、ただのフレーズ断片集でしかなくなっていく。

 尤も、単純なコード進行を繰り返してるだけだから、断片集以上のものにするのは難しいのではある。だから断片集で終わらせないための方策をレコーダーを回しながら探らなくてはならない。そしてそれこそが、宅録という一人遊びでの一番の「お楽しみ」なのでもあるけど、SG-1000は、そういう事のためには全く不向きなのギターなのだ。ガッチリ作られた重たいエレキで、とても立派なものだけど、遊びで弾くためのものではないというか、気持ちを遊ばせるキッカケを与えてくれないというか。

 予め決められた内容をキッチリ弾きこなすのには向いてるかも知れませんですね。他人から与えられた譜面を読みながら、ともかく「お上手」な音を並べてくのに適したギター。

 SG-1000の重量は約4.4kg。私の所有機の中で一番重いエレキはGuyatone LG-880"MARROLY"の4.2kgで、SGはそれよりも更に重い。ところで私は、自宅で椅子に座ってエレキを弾く時でも必ずストラップを用います。楽器と自分との密着度をある程度一定に保たないと弾き辛い。当然SG-1000もストラップで吊るので、だから座り弾きであっても重たいエレキは辛い。
 不慣れなエレキに対しては、ストラップを短めにする傾向があるかも。楽器の様子が掴めないのが不安だから、出来るだけ自分と密着させようとする(のではなかろうか)。それで、マロリーも4kg台のエレキだけど、これにはもう慣れてるのでストラップは長いです。だからこれを椅子に座って構えた時、楽器の重量は右膝と肩とに分散されてる。ところがストラップが短いと肩にばかり重量が掛かるので、結果、不慣れなエレキは余計に重たく体感される、という事があるかも知れません。

91m.jpg

 SG-1000は、良くも悪くもヤマハというメーカーを代表する(というより象徴する)製品のなでしょう。木工品としての仕上がり具合は上等なので、これを気に入って使い続けられたならどんなに良かろうかと、そう思う気持ちもあるのですよ実は。
 青ペンキを剥がしてみたところ、ヤマハの塗装にありがちな白濁症が露わになったのですけど、いっその事、元の塗装は全て剥がして自分の好きな色を塗り直す、なんて事もやってみたかったなあ。

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ベースの奏法について;

 今回の録音作業中に、2フィンガーでベースを「らしく」弾くためのコツを思い出しました。Squier MMB-35を入手して以来、やはりこの楽器は軽くて気安く扱えるから、手にする回数も増えた。そのおかげで「コツ」も思い出せたのでしょう。自分はギターもベースも同じ指弾きなせいか、いつの間にかギターと同じ感覚でベースを弾いてしまってたですね。

 ただ、今回の作例にMMBを用いたのは、入手したばかりだから使用機会を増やしたかったためで、この曲にMMBの音が合ってるとは思わない。フェイザー比較シリーズの本チャンではYAMAHA BB-1200を使うかもです。

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 今回の作例はフェイザー比較シリーズ用の(仮)なので、ドラムは打ち込みだけで済ませた簡易仕様です。それと、本当はギター2本にもう一つ、キーボード等も加えるべきかも知れません。こういう曲調ならKeyも加わってる方が一般的ですから。
しかしバンドの音を厚くしたら、フェイザー各種の細かな違いなどは聞き分けられなくなるのではなかろうか?
いや逆に、一般的な(Keyも入ってる)バンドでなら、フェイザーなんて何を使っても同じなんだよ(というのが事実なら)、それを示す事も重要である。

(2014年10月追記;その後、このオケにはキーボード・パートを付け加えました。)

 フェイザー比較シリーズは、私が自分のWebサイトを設けた約10年前から「やるぞやるぞ」と言い続けてきた事で、しかし実は、もうこのテーマへの興味は失ってしまった。現在の私は「フェイザーなんて何を使っても同じだよ」派に近い(賛成75:反対25くらい@俺議会)。ただ、やると決めた事は片付けないと気持ちに〆が付かないからやるのであって、だからフェイザー比較シリーズでは、製品個々の違いをことさら強調してみせるような、そういう条件設定は採用しない方針です。

posted by ushigomepan at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 手放す機材の、お別れ記念録音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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