2014年04月22日

【お別れ録音】ボスのスライサー再び

88a.jpg

 2012年の1月頃に一度使ったボスのSL-20 SLICERが「お別れ録音」のコーナーに再登場。2度目の別れです。ではなくて、前回のは知人からの借り物として手元にあったのをちょっと使ってみた作例。今回のは本当にヤフオクに出品する、そのための動作確認を兼ねたメモ録音。
 などというのはどうでもいい事で、使ってみるのが2度目ともなれば最初の時よりかは使いこなせてる……という事もなく、この製品、私にとっては困惑グッズなままだったです。スライサーについての概要は下記リンク先も参照して下さい。
ローランド製品情報 SL-20

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■スライサーを掛けてるギターはYAMAHA SJ-500(改)、PUポジションはR。
■アンプはYAMAHA YTA-25、収音マイクはAUDIX D1
■マイクプリはFocusrite Twin Trak。EQ/コンプはOff。
■スライサーの設定記録は無し。

■DAW上でリバーブを掛けてます。テープエコーのシミュレータと普通のデジリバの2種類。両方ともCubaseの付属品。設定は以下の通り。
88b.jpg

88c.jpg

■スライド・ギターはYAMAHA STH-500R
BOSS GT-10を使用。GT-10のデジタルアウトからDAWへ。
■GT-10の設定はフェンダー黒パネル+スプリング・リバーブ+ロータリー。

■ベースは2パートあります。両方ともYAMAHA BB-1200(フレットレス改)
BOSS GT-10を使用。GT-10のデジタルアウトからDAWへ。
■GT-10内でシタール・シミュレータとオート・ワウを掛けてます。
■8分刻みしてる方(R ch)はピック弾き。

■ドラムはKORG ER-1
Focusrite Twin TrakのINST INを使用。EQ/コンプはOff。

■DAW上でEQしてます。設定は以下の通り。
88f.jpg

■ノイズを鳴らしてるのはKORG MS2000
BOSS GT-10を使用。GT-10のデジタルアウトからDAWへ。
■GT-10の設定はJC+スプリング・リバーブ。

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■録音期間;
2014年4月14〜19日

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 今回の録音、実はスライサーよりもドラム・パートにKORG ER-1を使う事の方が、作者的には主要な課題だったです。2009年に入手した当初は2度ほど使ったER-1でしたが(Teisco K-4LPleasantのBurns風モデル)、その後は全く出番なし。だから手放すつもりにもなりかけたけど、しかし2014年になってから、やはりこれは自分の所有機材の一つとして使い続けるんだと決め、持ち物リストの仲間にも加え、ともかく何か一つ使用実績を作りたかったからスライサーにかこつけ1曲でっち上げてみたまでのもの、それが今回の作例です。
 ともかく使えて、それで満足。いや、これで満足できちゃうと気持ちも落ち着き、また放置状態になってしまう可能性もある。どうなる事やら。

リズムパターンはER-1のプリセットを(若干エディットして、あるいはほぼそのままで)使ってます。

1〜2 verseブリッジというか、
2分過ぎくらいのところ
3rd verse後半
Pattern No.A11A02A24
Pattern NameBig Beat ElectroAnalog PercMinimal 1

BPM=144

途中のブリッジ(というか)な部分にはCubase付属のエフェクター、grungelizer/グランジライザーを掛けてます。

88d.jpg

 grungelizerは、ソースをSP盤風の音質に劣化させるエフェクター。まあ、やっすいギミックなんですけど、私はけっこうこれが好き。前記事のW.ガスリーのBrown Eyesで使いたかった(使うべきだった)のだけど、これを通すと元の音質が変わりすぎ、楽器の音の記録としては不適格だから止しにした。それで今回むりやり使ってみたのだけど、ER-1との組合せは意外に良かったかも。
 2 Mixの最終段にgrungelizerを掛けてパチパチノイズを付加させると、それはSP盤そのまんまのパチパチノイズですが、Mix内の個別パートに掛けると雨音みたく聞こえる。それがちょっといい感じ。

 なお、今回のgrungelizerの設定メモは無し。↑の画像は参考までのものです。ただ、電源ハムはOffで、回転数は78だったはず。EQ(ラッパの向き)は概ね↑の画像くらいだったと思うけど記憶曖昧。

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 スライサーを掛けたエレキの音にはDAW上で2種類のリバーブを加えてますが、テープエコー/Karletteの方は、元音を歪ませてからエコーに通してます。歪ませるのに使ったのは、これもCubase付属のチープなディストーション。

88e.jpg

 KarletteだってCubaseの付属品の安物エフェクターですけどね。エレキのクリーントーン+Karletteだと音がつるんとしすぎに思えたので、隠し味的にちょっと歪ませてみました。隠し味が隠れすぎて、ほとんど無意味だったかも知れませんが。

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 KORG MS2000をホワイト・ノイズ発信器として用いてます。ノートON固定で流しっぱにしてるのではなく、アルペジエイターを走らせた状態で"Gate"パラメータを全開にすると、聴感上は鍵盤を押しっぱなしにしてるのと同じになる。その状態から"Gate"と、アルペジエイターの"Tempo"を曲中でリアルタイム操作し、ノイズ流しっぱをパルシブなものに変化させ、更にそのパルスの早さも変化させる、という事をしてます。
 そういう場合、普通はLFOを利用するかもですが、アルペジエイターを使えるのがMS2000の特徴であるし、ボスのスライサーには"DUTY"という、MS2000の"Gate"に似た効き方のパラメータがあって、今回はたまたまそれをいじった後でMS2000を使ったから、なんか"Gate"を操作するのが便利良さそうに思えてしまったようです。
 フィルターのCutoff Freq.とResonanceもリアルタイムで操作してます。更にBOSS GT-10のペダルで音量操作もしてます。

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 以上、今回はBOSS GT-10を多用したし、DAW内で使ったエフェクターは全てCubase付属の安物。録音日数は正味三日くらい。全て「手早くちゃっちゃで済ませる」ための選択でした。手早く済ませたから中身も薄くなっちゃったじゃいけないんだけど、
・ともかくER-1を使った事。
・ER-1とgrungelizerとの組合せが案外よかった事。
・それと、YAMAHA STH-500Rのスライド弾きで、6弦を多用した事。
この3点が今回の、一応の成果かな。

posted by ushigomepan at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 手放す機材の、お別れ記念録音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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