2010年07月05日

長唄の練習用カラオケ/はじめに

 長唄の唄方の人は、練習する時の伴奏はどうしてるのでしょうか?三味線方の考え方からすると「弾き唄い」でするのがやはり基本のように思えるのですが、本式に唄の稽古をする場合、弾き唄いでは都合の悪い面も色々あり、また、とくに素人で唄の方の稽古しかしてない人は「三味線を持ってない」という場合も多いみたいですから、皆さん一体どうなされてるのかと。

 ずっと以前には「練習用のカラオケ・レコード」が発売されてたりもしました。例えばこんなの↓

ニットー・レコード(日東蓄音器株式会社)No.3420
長唄素囃子 勧進帳/元禄花見踊
三味線;杵屋榮壽次郎ほか/小鼓;田中伝兵衛/笛;田中信四郎

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勧進帳と花見踊という二大人気曲が片面ずつ。25cmのSP盤ですから、もちろん一曲丸ごと入ってるのではなく、美味しい所だけのダイジェスト。

発売年は不明ですが……
・ニットーは昭和10年にタイヘイ・レコードと合併し大日本蓄音器となるので、昭和10年より以前であるのは間違いなく、
・音質的にはこれ、電気吹き込みではないので、日本で電気吹き込みの始まる昭和3年よりも以前のものである可能性があります。

 ですので、かつては教材、あるいは娯楽のためのものとして長唄のカラオケが発売されてたのです。長唄用があるのだから、民謡や端唄・小唄用のカラオケもあったかも知れません。しかしこういったカラオケの中古レコードは、現存する量も種類も非常に少ないので、それほど売れてなかった・普及してなかったのではないかと思われます。近年でもこういう三味線音楽のカラオケは、少なくとも長唄用に関しては、全く作られてないと思います。

 なんですけど私は唄の練習をする時、やはり弾き唄いではどうも具合が悪いと感じる時が多々あるものですから、自分用にカラオケを作ってみました。自分用に作ったものなのだから自分一人でなにしてれば良いんですが、こういうものを便利だと思う人が他にもいるかも知れないので公開いたします。

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 調子(本数)は私が唄いたい高さにしてあります。また、三味線の手の細かい所や、シメたり乗ったりする加減やが「流儀ごとに異なる」という三味線音楽独特の問題があり、そのため私の作ったカラオケでは役に立たないという方も多いかとは思いますが、これ全て私の都合に合わせて作ってるのでしょうがないです。

それと勘所のアレな個所がずいぶんあり、これはほんとゴメンナサイって感じ。テンポは全体に早めです。サーバ容量節約のためでもあるし、練習用なんだからサクサク進めるんで良いではないかと。

 結局、長唄の場合は一種類のカラオケで全ての人を満足させる事は出来ないわけで、昔のカラオケ・レコードが普及しなかったのも、そういう事情が関係してたかも知れませんですね。

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娘道成寺

外記猿

越後獅子

吉原雀

菖蒲浴衣

藤娘

羽根の禿

吾妻八景

2009/10/10
(改)2010/04/19
(改)2010/07/05

タグ:三味線
posted by ushigomepan at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 長唄のカラオケ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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